【サステナブル】を昔話で知ろう!

【サステナブル】を昔話で知ろう!

サステナブルとは

持続可能性(じぞくかのうせい、英: sustainability)とは、一般的には、
システムやプロセスが持続できることをいうが、環境学的には、生物的なシステムがその多様性と
生産性を期限なく継続できる能力のことを指し、さらに、組織原理としては、
持続可能な発展を意味する。すなわち、人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、
将来にわたって持続できるかどうかを表す概念であり、エコロジー、経済、政治、文化の4つの分野を
含むものとされる。経済や社会など人間活動全般に用いられるが、
特に環境問題やエネルギー問題について使用される。(Wikipedia参照)

サステナブルについて知りたいけど、難しくてわからない!と、思ったことはありませんか?
今回はそんな方に向け、昔話を用いて「サステナブル(サスティナブル)」をわかりやすくご紹介していきます。

サステナ物語

ある小さな村に、オッキーナと呼ばれる若い大工がいました。
オッキーナの仕事は、山でとってきた木で、家をたてることです。
オッキーナは貧しいながらも、毎日楽しく暮らしていました。

よく晴れた日のことです。いつものように森へでかけると、
森の奥深くに、きらきらと輝く大きな木をみつけました。
恐る恐る近付いてみると、大きな木にぽっかりと穴があいています。
そしてなんとその中にはひかりかがやく小さな赤ん坊が眠っていたのでした。

「こんなところにいたら、動物におそわれてしまうかもしれない」
オッキーナは小さな赤ん坊をつれて、一緒に家に帰りました。
「この子はわたしがだいじにそだてよう」
オッキーナはその赤ん坊にキャグヤとなづけました。
キャグヤはまだ赤ん坊だったので、オッキーナは毎日キャグヤを背中におぶって森に出かけました。
それから不思議なことに、オッキーナの仕事はどんどんうまくいくようになりました。

みるみるうちに大きくなっていったキャグヤは、それはそれは美しい女性に成長しました。

そんなとき、オッキーナはあることを思いつきます。
「もっと色々なものを売ってお金持ちになりたい!」
そう考えたオッキーナは、次の日から新しい仕事をはじめました。

オッキーナの仕事はたちまち繁盛しました。

切り倒した木はどんどん売れていきましたが、村にある木はどんどん減っていきました。
オッキーナの仕事が繁盛すると、周りとの貧富の差が生まれました。
オッキーナのそばで仕事をもらっている村人は裕福になり、そのほかの村人はどんどん貧しくなっていきました。
やがて、裕福な村人はいばるようになり、貧乏な村人たちはふさぎこんでしまいました。

村は、変わり果ててしまいました。

キャグヤは、
「平等に仕事を与えましょう。これ以上木を切り倒すのはやめましょう!」

と、オッキーナに言いましたが、
それでもオッキーナの考えは変わることなく、まずしい村人たちのくらしはどんどん苦しくなっていきました。

ある日の朝オッキーナが目を覚ますと、まくらもとにキャグヤの姿がありました。

「こんな朝早くに、いったいどうしたんだ」

オッキーナが尋ねると、キャグヤは何も言わずオッキーナの手を握りました。
すると、家の壁がぐにゃりとまがりはじめました。
「うわあ!」
オッキーナは驚いてぎゅっと目をつむります。

しばらくして恐る恐る目をあけると、そこはもう、オッキーナの家の中ではなくなっていました。

「これはいったいどういうことだ!」
おどろいたオッキーナは、キャグヤにどなりつけます。
すると、キャグヤはちいさな声でぽそりと答えました。

「これがこの村の未来よ」

とくとくとおとをたてる心臓に手を当て辺りを見渡すと、そこには枯れ果てた荒野が広がっていました。
千切れた洋服の布や、砂埃が舞うこの土地を、オッキーナは生まれて初めて目にしました。

立ち上がり荒野の街を歩いてみましたが、どこまでいっても景色が変わることはありません。
途方に暮れていると、砂埃の向こうに小さなほったて小屋があることに気付きました。

何も言わずあとをついてくるキャグヤに苛立ちながらも、小屋の戸を叩きます。
しばらくすると、ぎーっと古びた音を立て、扉が開きました。
扉の先に立っていたのは、若い男でした。

「ここはどこだ。君は誰だ」
わからないことをすべてぶつけると、男は静かに名を名のります。
「僕の名前はチッセーナ。自然が無くなり争いの絶えなくなったこの村は、見ての通り荒地となってしまったんだ」

オッキーナはおどろいて何も言えなくなってしまいました。
ふりかえると、かなしそうな顔をするキャグヤの姿がありました。
すると、再び小屋の壁がぐにゃりと歪み、オッキーナの体がぐらりぐらりと揺れ始めました。

ぼすっ。尻餅をついた先は、ふかふかの敷布団の上でした。
目の前にいたはずの若い男とキャグヤは、いつの間にか消えていたのです。

オッキーナは全てを悟りました。
「キャグヤにはこの先の未来が見えていたんだ。
大人になった子供達にあんな生活をさせるくらいなら、いっときの裕福などいらない!」

それからオッキーナは考えを改めました。
みんなに公平に仕事を分け与え、木を切る本数を減らしました。
そして、
「物を大切に使おう。どんな人も平等に暮らせる村を作ろう!」
そうとなえました。次第に貧富の差は減っていき、人々の争いや差別は消えていきました。

それから二十年の月日が経ちました。
村が荒地になることはなく、オッキーナも幸せに暮らしていました。
結局あの日以来、オッキーナの前にキャグヤが現れることはありませんでしたが、
オッキーナには、あの妙な世界で見た若者と同じ歳の頃の息子がいます。

「キャグヤに、ありがとうと言いたかったな」

縁側に腰掛け息子と肩を並べながら、オッキーナは大きなまんまるの月を眺めます。

「綺麗だね。月に住む人がいるなら、さぞかし綺麗な人なんだろうな」

オッキーナは息子の横顔を眺めながら思いました。
「幸せを壊さずに済んで、本当によかった」

大きな月に映る影は、キャグヤの美しい姿に良く似ていましたとさ。

独占インタビュー

司会者

お話は以上です。それではここから実際にお話に登場した
オッキーナさんとキャグヤさんにお話を伺って行きましよう。
ご紹介します、オッキーナさんとキャグヤさんです。

キャグヤ

よろしくお願いします。

オッキーナ

なんだか緊張しますね。よろしくお願いします。

司会者

今回は、サステナブルという言葉の意味をわかりやすく解説する為に、
みなさんの体験談をご紹介しました。
サステナブルとは、「持続可能な」という意味を持つ言葉です。現在世界では、
いくつもの目標を掲げ、持続可能な社会を作ることを目指しています。

ところで、オッキーナさんが目指していた村社会の形はどんなものだったんですか?

オッキーナ

うーん。ぶっちゃけ、自分の目が届く範囲の人たちを幸せにすることを最優先していましたね。
僕の思う幸せは、最先端で快適な世界だったんです。あのような未来が訪れる事を想像こそすれど、実際に現実となるなんておもってもいなかったんです。

司会者

キャグヤさんはいかがですか?

キャグヤ

そうですね。私たちの場合は、ちいさな村で起きた話ですから、村が一つ滅びるという結果になりましたが、
これが世界となると人類が滅びるという最悪の事態に発展していく問題だと思いました。
だから、危機感を持ち、今こそ村の在り方を変えるべきだと思ったんです。

司会者

キャグヤさん、ありがとうございます。
キャグヤさんの言う通り、サステナブルという言葉が浸透しつつある私たちの社会でも、
そういった取り組みが目標としてかかげられています。
そこには、環境問題に配慮し、限りある資源を大切に使い、すべての人が平和に豊かに過ごしていくという考えがあるのです。

今回の体験を通して、お二人から一言お願いします。

オッキーナ

自分がやらなくても誰かがやってくれる。そう思っていると、のちのち後悔する日がきます!
豊かな暮らしを送るためにも、サステナブルという言葉を理解して平和な社会を目指していこう!

キャグヤ

ゴミの分別、リサイクル品を選ぶなど一人一人ができることから始めていきましょう。
もちろん資源だけではなく、差別や貧富の差を無くしていくのも同じ事です。
差別は、どんな小さなことでも簡単に起こりうるものなので、一人一人の心遣いが必ず必要になってきます。

世界の平和は自分の平和へと繋がっていきます。小さな事でも行動に移していきたいですね。

司会者

ありがとうございました。

最後に

今回は、「サステナブルな社会」とは何かについて解説していきました。
これは、一人一人が当事者意識を持つ事で初めて実現する取り組みです。
平和な社会を目指していく一つの指針として、まずは理解しておく事が大切ですね。

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