この記事の執筆者
フィットネスライター
milk。
歩くことやヨガが好き。ヨガ好きが高じてヨガ哲学や解剖生理学なども勉強中。
ヨガはヨガでも、ヨガにはヴィンヤサヨガ、パワーヨガ、アシュタンガヨガなど様々な種類があるのはご存じでしたか?名前は聞いたことがあっても詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回はヨガの由来などを紐解いていくと同時に、ヨガの種類についても解説していきたいと思います。
そもそもヨガとは?
「ヨガと言えばインド発祥で・・・」「もともとは精神修養のため?」でもそもそもはどんなものか知らない・・・。今回はそんな方のために、そもそもヨガの由来とは何なのかについてお話していきたいと思います。
ヨガはサンスクリット語の「ユジュ」が語源で、コントロールする、調和する、つなぐといった意味があります。もともとは体・心・魂・宇宙を結びつけるための修行としてインダス文明で発祥したものです。
ヨガは心の動きをコントロールする修行により、人間を精神的な苦しみから解放することを目的としています。
ポーズを取ることに重きを置き始めたのはヨガが修行として行なわれていた後のことで、それまでは瞑想や哲学など宗教的な要素の強いものであったといわれています。
その後呼吸とポーズによる鍛錬をすることによって、エゴを超越した自己を目指す「ハタ・ヨガ」が生まれました。現在のヨガはこのハタ・ヨガを基礎としており、またこのハタ・ヨガから様々な種類のヨガが誕生していきました。
ヨガの効果
古来は体・心・魂・宇宙を結びつけるために生み出されたヨガ。現代では具体的にどんな効果があるのか、解説していきます。
美しいスタイルの維持
ストレッチ効果のあるヨガを行うことによって、柔軟性が増ししなやかな体を作ることができます。
深い呼吸やゆったりとした動きにより体幹を鍛えることができます。そのことにより、体の歪みが改善されバランスの取れた美しいボディになることができます。
精神安定効果
ヨガのポーズと呼吸法、瞑想などをすることによって、不安や怒りがおさまり精神を安定させることができます。またストレスを予防することにより、片頭痛や不眠などストレスが原因で起こる病気なども防ぐことが可能です。そしてヨガで自分自身の心と体に向き合うことで、おだやかでポジティブな心を持つことができます。
ヨガの種類を大まかに解説
ヨガの種類には、ホットヨガ、パワーヨガ、はたまたヴィンヤサヨガといった聞きなれないヨガもあります。そこで今回は、「ヨガの種類」についてそれぞれの違いを解説していきます。
➀ヴィンヤサヨガ:アシュタンガヨガから発展したヨガで、大きな動きとポーズを行うヨガです。他のヨガより体を大きく動かすため、汗をかく量も多いヨガになります。ヨガに決まった流れはありません。
➁パワーヨガ:その名の通り、パワーを沢山使うヨガなので行った後はほどよい疲労を感じることができます。パワーヨガは流れるように連続してポーズを行っていきます。連続してポーズを行うヨガなので、ダイエット効果が期待できます。
➂アシュタンガヨガ:アシュタンガヨガはもともとインドで教えられていたヨガです。大きな動きやポーズはあまりありません。「決まったポーズを順番に行う」、「胸で呼吸をする」、「視点を固定する」、「決まった筋肉に意識して力を入れ続ける」といったルールが決められています。
➃ビクラムヨガ:ハタ・ヨガを現代風にアレンジしたヨガです。「温度40度以上、湿度40%以上の空間で行う」というルールのもと行われます。ほどよい温度と湿度のある空間で行われるので、血行促進や、発汗作用などがあります。
➄ホットヨガ:現在一般的によく知られているヨガで、専用のスタジオも数多くあります。温度38~39度、湿度60%前後の空間で行います。ビクラムヨガより高温・多湿の中で行うので、大量に汗をかきます。そのため効率的にカロリーを消費できます。
特におすすめのヨガ5選
ここでは何万種類あるヨガポーズの中から特におすすめのポーズをご紹介します。初心者の方に向けたポーズを数多く載せたので、はじめてという方もぜひチャレンジしてみてくださいね。
ヨガの名前
チャイルドポーズ(子供のポーズ)
やり方
➀はじめに正座になります。
➁前方に手をつきます。
➂そのまま手を前方に滑らせながら、上体を伸ばしていきます。(おなかを太ももの上にのせる感じで)
➃そのまま3~5回ゆっくり呼吸します。
特徴
ヨガの基本的なポーズの一つで、連続したポーズを続けた時に休みのポーズとして取り入れられることもあります。
リラックス効果があります。
POINT
ヨガポーズの中でもかなり簡単で、力を使う必要もほとんどないので初心者の方も気軽に取り組めます。
「キャット&カウ(猫牛のポーズ)」
やり方
➀両手は両肩の下に、両ひざは骨盤幅になるようにして、四つん這いになります。
➁そのまま息を吐きながら両手で床を押し、背中を丸め、お腹をへそに引き寄せます。頭も同時に丸めこみます。(カウ)
➂つま先を立て、息を吸いながら、今度は背中を反らせます。顔は正面を向きます。(キャット)
➃ ➁➂を3~5回繰り返す。
特徴
背中を反るときは猫のように、背中を膨らませた時は牛のように動くので、「キャット&カウ」という名前がついています。
POINT
簡単な動きのポーズですが、自律神経を整える働き、肩こり解消や腰痛予防など様々な効果があります。
アンジャネーヤアサナ(三日月のポーズ)
やり方
➀両手は両肩の下に、両ひざは骨盤幅になるようにして、四つん這いになります。
➁両手の間に片足を置き、反対の足は床に甲を着けます。
➂その状態で息を吸いながら足で床を押しながら上体を起こして、上体を真っすぐにします。前方の足は90度になるようにします。
➃息を吐きながら、両足の太ももの内側に力を入れ、両手を天井に伸ばします。
➄息を吸いながら上体を軽く後ろに倒します。
➅このまま3~5回深呼吸します。
➆足を入れ替えて➁~➅を行います。
特徴
下半身を鍛えるのにとっておきのポーズです。下半身に力を入れるので、お腹を引き締める効果や足痩せ効果もあるポーズです。
POINT
おすすめの理由
下半身やお腹をシェイプアップしながら、気分をリフレッシュする効果もあります。
パリグハーサナ(閂[かんぬき]のポーズ)
やり方
➀立ちひざになり、ひざの間はこぶし二つ分ほど空けます。
➁片足を真横に伸ばします。
➂息を吸いながら伸ばした足と反対側の手を上げ、息を吐きながら伸ばした足の方に行けるところまで倒していきます。空いた手は伸ばしている足に軽く添えます。
➃このまま3~5回深呼吸します。
➄体を元に戻し、反対側も同様に行います。
特徴
お腹の引き締め、骨盤矯正、体幹強化など身体面の効果とともに、気分が前向きになるといった心理面の効果もあります。
POINT
おすすめの理由
腕や足など体全体を伸ばすことができるので、全身をストレッチできます。
捻りのアーサナ
やり方
➀背筋を伸ばした長座の姿勢になります。
➁片方の足を立て、伸ばしている足の膝の外側に着地させます。
➂立てた足と反対の手で膝を軽く抱えるか、できる人は太ももの外側に着地させます。
➃もう片方の手はお尻の後ろのほうに指を立てて着地させましょう。
➄息を吸いながら、お腹、胸、首の順に体を立てている膝と反対方向にねじっていきます。
➅3~5回深呼吸をします。
特徴
体の流れを良くしてくれるポーズです。老廃物の排出、栄養分の運搬をスムーズにしてくれるポーズになっています。
POINT
座ったままの姿勢で行うことができるので、お家でも思い立った時にすぐに行えるヨガです。内蔵機能の活性効果や肩こり、腰痛に効果があります。
まとめ
ヨガの由来から、ヨガの種類、ヨガポーズの紹介までヨガを知っている方にもこれから始めようとしている方にも満足していただける内容になったと思います。知れば知るほど奥深く心身ともに効果のあるヨガ。みなさんもぜひ始めてみてはいかがでしょうか?